足のむくみ-何科を受診すべき?

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足のむくみが心配な方へ足のむくみが心配な方へ

一般的にもよくみられる症状であり、何科を受診すべきか困っている方も多いのではないでしょうか。特に男性に比べて女性は筋肉量が少ないため、足のむくみが起こりやすくなります。

心不全や腎不全といった命に関わる病気が原因のケースもあり、単にむくみを取る薬を飲むだけでは解決しません。むくみの原因を特定し、それに応じた治療を行うことが必要です。

足のむくみと出やすい場所

本来人間の下半身には全体の7割もの血液が集まり、ふくらはぎの筋肉であるポンプ機能が動くことで血液を心臓に戻します。

その際なんらかの理由で心臓から送り出された血液が足に停滞し、体内の水分バランスが崩れることで足のむくみは発生します。

足のむくみ解説

むくみが出る場所

  • ふくらはぎ
  • 足の甲
  • 太もも

足がむくむ症状は、膝やふくらはぎ、太ももに多く見られます。
それらの違和感から始まり、足首から太くなり、より悪化すると次第に足全体や太ももへとむくみが拡がっていきます。

足首や足の甲が太くなることで、履いていた靴がきつく感じるようになったり歩行がつらくなる、痛みが出る場合もあります。

むくみが出たら何科を受診すべき?

むくみは、経験する頻度が多い症状の一つで、何科に行くべきか悩む方も多いですが、 当院では循環器内科専門医(院長)により、足のむくみに対して、専門的な治療が可能です。 気になる方はWEBより診療予約をされると待ち時間少なく受診可能です。

足がむくみやすい人の特徴

出産後にむくみが出やすくなったり、長時間同じ姿勢を取り続けるなど生活習慣が原因で足がむくみやすくなります。一時的なむくみであればそう心配することはないと思います。

  • 冷え性
  • 塩分の摂り過ぎ
  • 運動不足
  • 姿勢が悪い
  • 長時間同じ体勢で過ごしている(座りっぱなし・立ちっぱなしなど)
  • 日常的にカフェインやアルコールを多く摂取している
  • 妊娠・授乳
  • 生理前・更年期

むくみによる症状

数日間むくみが続くような場合、病気の可能性もあります。これらの症状があれば循環器内科外来を受けたほうがいいでしょう。

以下の症状が出ている場合は放置せず、今すぐ検査を受けてください。

  • 身体の片側にだけむくみが出ている
  • 急にむくんできた

以下の症状の方も医院を受診して悪化を防ぎましょう。

  • むくみ対策をしてもなかなか改善されない
  • 毎日むくんではよくなることを繰り返している
  • むくみ以外にも症状がある
  • むくみが何日も続いている
  • ふくらはぎや太ももの血管がボコボコ浮き出ている
  • むくんだ箇所が痛い
  • 急に体重が増えた
  • 顔やまぶたまでむくむ
  • 夜間頻尿に悩んでいる
  • 坂道や階段で息が切れる、疲れやすい

足のむくみの種類と原因

むくみの種類と原因

むくみの原因は、一過性なものから慢性的なものまでさまざまです。

生活習慣によるむくみ

  • 長時間同じ姿勢でいる
  • 運動不足(筋力低下)
  • 過度なダイエット
  • 塩分の摂りすぎ
  • ビタミン、ミネラル、たんぱく質の不足
  • 飲み過ぎ(カフェイン、アルコールの摂りすぎ)
  • 自律神経の機能低下

慢性的・体質的なものによるむくみ

  • 妊娠中である
  • 冷え性
  • 月経前
  • ホルモンのバランスの変化
病気が原因のケースもあり、むくみが続くときには早期の受診が必要です。

むくみがもたらす病気(サイン)

心不全

心不全とは、心臓の運搬の機能が低下して全身に水分がたまった状態のことをいいます。心臓はポンプのように血液を送り出し、身体に必要なものを運搬する役割を持っています。

心不全では、この心臓の運搬の機能が低下することにより、息切れやむくみ、貧血、体重増加などの症状が現れます。運搬機能が低下すると、各臓器に栄養素を送ったり不要物を回収したりできなくなるため、複数の臓器が働かなくなる多臓器不全になる可能性もあります。

心不全とは

腎不全

腎臓は血液中の老廃物をろ過し、尿として体の外に排出する役割を担っています。腎臓の機能が何らかの原因で低下して、余分な水やナトリウムをうまく排泄できなくて体にたまってしまったり、腎臓から蛋白尿が大量に出てしまったために血液と体組織での水のバランスをうまくとることが出来なくなってむくみます。

腎不全とは

甲状腺機能低下症

甲状腺は体のバランスをとる「甲状腺ホルモン」を作っています。このホルモンが少なくなると、体がむくんできます。甲状腺機能低下症の場合は、むくみだけでなく、「体重増加」「冷え」「便秘」「疲労感」「抜け毛」など、様々な症状が起こります。

甲状腺機能低下症とは

肝硬変

肝臓の機能が低下した状態では、タンパク質の生産や分解、または有害物の分解が十分に行われなくなってしまいます。 また、アルブミンも肝臓内で作られにくくなり低アルブミン血症となります。 低アルブミン血症の状態では、血管内の水分が血管外に移動してしまいます。その結果、身体中に余計な水分がたまってしまい、むくみにつながります。

下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤

下肢の静脈が太くなって瘤(こぶ)状に浮き出て見えるようになった状態を下肢静脈瘤といいます。 立ち仕事をしている人に多いと言われています。

下肢静脈瘤とは

ネフローゼ症候群

尿にタンパクが過剰に漏れ出てしまうために、血液中のタンパクが減り(低たんぱく血症)、その結果、血管内に水分を蓄えておくことが難しくなりむくみ(浮腫)が起こる疾患です。 高度になると肺(胸水)や腹部(腹水)、さらに心臓や陰嚢にも水がたまります。

ネフローゼ症候群とは

リンパ浮腫(リンパ管炎)

がんの治療後でその部位に近い腕や脚などの皮膚の下に、リンパ管内に回収されなかった、リンパ液がたまってむくんだ状態のことをいいます。

リンパ浮腫(リンパ管炎)とは

深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)

長時間の飛行機移動などで血液の流れが悪くと、足に血栓ができることがあります。血栓によって足はむくみますが、それを「深部静脈血栓症」と言います。深部静脈血栓症でできた血栓が肺に飛んでしまうことがあります。このことを「肺塞栓症」と言います。血栓が詰まる範囲が狭いと息切れなどの軽い症状ですみますが、範囲が広いと胸の痛みや呼吸困難などの症状が出現し、ひどくなると死に至ることもあります。

深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)とは

足のむくみの原因を調べるための検査方法

虚血性心疾患の代表的な検査の紹介

代表的な検査として以下が挙げられます。

  • 心電図検査

    心臓を栄養している冠動脈の狭窄状況を反映することで診断できることがあります。
  • ホルター心電図

    24時間心電図を装着し、心電図変化を観察します。24時間記録することによって夜間症状が起こっているときの心電図変化を確認することが出来ます。
  • 心エコー検査(心臓超音波検査)

    超音波にて心臓の構造、動き、血流の状態や弁の性状を観察する検査です。
  • 血圧脈波検査装置(動脈硬化測定器)

    血管年齢や血管の詰まりを確認することによって診断できることがあります。

足のむくみの治療法

足のむくみの治療法

足のむくみの治療法は、主に以下のものがあります。

  • 食生活管理

    適切な食事や栄養バランスを確保することが大切です。 糖質や塩分の含有量に注意して、健康的な食生活を心がけましょう。
  • 運動管理

    適度な運動は代謝を上げ、下肢の筋力維持につながります。下肢の血流が増しむくみが改善することが期待できます。適切な運動プログラムを設定し、毎日継続的に行いましょう。
  • 薬物療法

    心不全や甲状腺機能低下症などでは利尿剤や甲状腺ホルモンを補充することによりむくみが改善することが期待できます。治療は個々の患者の状況に応じて異なりますので、医師と相談して適切な薬物を選択しましょう。
  • 外科的療法

    下肢静脈瘤などの外科的治療を必要と判断する場合は、適切な医療機関をご紹介します。

里村医院の治療法

足がむくむメカニズムやむくみやすい人の特徴はそれぞれ異なり、 症状によって考えられる病気も年齢や病歴によってさまざまなため これらの治療法を組み合わせて治療を行うことが大切です。

里村医院ではさいたま市北区大宮のかかりつけ内科クリニックとしてむくみ治療の窓口になります。足のむくみが気になっている方は下記より外来の予約をお願いいたします。待ち時間少なく診療いたします。

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