子宮頸がんワクチン(シルガード®9)受付開始のお知らせ
4月17日(月)より子宮頸がんワクチン(シルガード®9)の接種が
当院でも出来るようになりました。
小学校6年生~15歳未満は2回接種。
15歳以上は3回接種です。
尚、現在ガーダシルを3回終了していない方で、
残回数をシルガードご希望の場合は予約時、ご相談ください。
ご予約方法
ネットからでも予約可能です。
もちろん今まで通り、お電話でのご予約も可能ですのでご利用ください。
ネット予約方法はこちら
子宮頸がんとは
あなたと関係のある“がん”があります
子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。
日本では毎年、約1.1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約2,900人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。
また、若い年齢層で発症する割合が比較的高いがんです。患者さんは20歳代から増え始め、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。日本では、25~40歳の女性のがんによる死亡の第2位は、子宮頸がんによるものです。
HPVの感染を防ぐことで、将来の子宮頸がんを予防できると期待されていますが、ワクチンで防げないHPV感染もあります。子宮頸がんを早期に発見し治療するため、20歳になったら、2年に1回、子宮頸がん検診を受けることが大切です。
日本人女性の子宮頸がんにおけるHPVの種類(型)の割合と、ワクチンで予防できる範囲
「9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン ファクトシート」(国立感染症研究所)をもとに作成
研究1:Onuki, M., et al. (2009). Cancer Sci 100(7): 1312-1316.
研究2:Azuma, Y., et al. (2014). Jpn J Clin Oncol 44(10): 910-917.
研究3:Sakamoto, J., et al. (2018). Papillomavirus Res 6: 46-51.
予防接種の注意点
9価ワクチンの接種後には、以下の副反応が起こることがあります。接種後に体調の変化や気になる症状が現れたら、すぐにご相談ください。
- 50%以上
- 疼痛(痛み)*
- 10~50%未満
- 腫脹(腫れ)*、紅斑(赤み)*、頭痛
- 1~10%未満
- 浮動性めまい(頭がぼーっとしてふらつく感覚)、悪心、下痢、そう痒感(かゆみ)*、発熱、疲労、内出血*など
- 1%未満
- 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血*、血腫*、倦怠感(だるさ)、硬結*など
- 頻度不明
- 感覚鈍麻(刺激に対して感覚が鈍い状態)、失神、四肢痛など
シルガード®9 添付文書(第1版)より改編
ワクチンを接種した部位の症状
よく頂くご質問
- 「HPVワクチン」とはなんですか?
- HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となる、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。
HPVワクチンには、9価のワクチンのほかに、2種類のワクチン(2価のワクチン、4価のワクチン)があります。どのワクチンを接種するかは、医師にご相談ください。
- 9価のHPVワクチン(9価ワクチン)とは、どのようなワクチンですか?
- HPVにはいくつかの種類(型)があり、9価ワクチンは、このうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。
その中でも、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、7種類のHPV※の感染を予防することができます。16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型
- 予約後のキャンセルは可能でしょうか?
- 原則としてキャンセルは禁止ですが、体調不良などの理由がある場合はご延期をおすすめいたします。悩んだ場合はお電話で状況をご相談ください。なお、ワクチンの準備が必要なため、キャンセル料が発生する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
推奨する接種スケジュール
9価ワクチン(シルガード®9)で接種を開始する方は、決められた間隔をあけて、
合計2回または3回接種します。1回目または2回目に気になる症状が現れた場合は、
2回目以降の接種をやめることができます。
いずれの場合も、1年以内に接種を終えることが推奨されます。
1 1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。
5カ月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
2.3 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2カ月後と6カ月後にできない場合、
2回目は1回目から1カ月以上(※2)、3回目は2回目から3カ月以上(※3)あけます。
これまでに、2価または4価のHPVワクチン (サーバリックス®またはガーダシル®)を1回または2回接種した方へ
原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中から9価ワクチンに変更し、残りの接種を完了することも可能です※。この場合にも公費で接種することができます。
2価または4価のHPVワクチン (サーバリックス®またはガーダシル®)を接種した後に9価ワクチン
(シルガード®9)を接種することに対する効果やリスクについての科学的知見は限定されています。