親が認知症かもと思ったら【困った時の相談先について】
皆様、こんにちは。里村医院 里村 元です。
今回のブログは自分の親が認知症かもと疑ったときの話です。
昨今高齢化社会が進んでいる中で認知症の方は増えてきています。
国の施策も認知症者に住みよい街にすることや、
認知症にならないための予防を推奨するなどの取り組みが始まっています。
そうは言ってもいざ身近な存在である親が認知症になった場合、
どうしたらよいかを考えたときに、家族として
何から対処していいか分からないことも多くあるかと思います。
「自分の親は大丈夫」という気持ちがある一方、「自分の親が認知症になったら、、、」
と不安になっている方もいると思います。
認知症になったらどうするのかということについてお話したいと思います。
まず初めに、久々に会った親と話をしたときに、
「何回も同じ話をする」「お嫁さんに財布を盗られた(妄想)」
「以前よりも元気がない」
などの症状があれば認知症の症状が出てきている可能性があります。
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ご家族として、対応すべきこととして大きく2つあると思います。
- 地域包括支援センターに相談する
- 医療機関に受診して相談をする
市町村の管轄で、主に介護の相談を聞いてくれる窓口になります。
介護保険の申請や権利擁護(高齢者虐待への対応や悪質商法の対応)、
介護予防や在宅で生活するためにどうやって生活すればよいかなどが相談できます。
場合によっては、認知症を診断できる医療機関を紹介してくれるケースもあります。
まずはかかりつけ医に相談して認知症の対応ができるか確認するのがよいと思います。
かかりつけ医で対応できなければ、①の地域包括支援センターに相談して
認知症の対応ができる医療機関を紹介してもらい、
認知症の診断または治療を進めていきます。
実際当院のもの忘れ外来を受診される方で
地域包括支援センターから紹介されたというケースは
全患者様の20%程度に上ります(令和5年度8月時点)。
認知症は医療と介護の両面からサポートしていかないといけない病気です。
ご家族一人では支えていくことはできません。
認知症を診療できる医療機関や地域包括支援センターなどの
協力を得ながら支えていくことが重要になります。
当院は認知症で困っている人をゼロにすべく
これからも地域医療に貢献していきたいと思いますので、
困りごとがあれば当院にご相談ください。
里村医院 院長 里村 元