ご予約・お問い合わせ
048-663-2158
WEB予約

24時間受付中

WEB予約

甲状腺がん

thyroid cancer

甲状腺がんは、のどぼとけの下にある甲状腺にできる悪性腫瘍の総称です。がんと聞くと非常に怖いイメージを持たれるかもしれませんが、甲状腺がんは適切に治療を行えば命に関わるリスクが非常に低いという特徴があります。特に、甲状腺がんの90%以上を占める分化がんと呼ばれるタイプは進行がとてもゆっくりで、他のがんと比べても治療成績が極めて良好です。

近年、罹患数が増えているように見えますが、これは超音波(エコー)検査の性能が向上し、以前は見つからなかったごく初期の小さながんまで発見できるようになったことが主な理由です。日本では2019年における甲状腺がんの罹患数は18,780人(人口10万人あたり14.9人)で、女性は男性の約2.5倍発症しやすいことが知られています。

甲状腺がんとは

甲状腺疾患

甲状腺がんの主な種類

甲状腺がんは、顕微鏡で見たときの「細胞の顔つき(組織型)」によっていくつかの種類に分けられ、それぞれ治療法やその後の見通しが異なります。

組織型 特徴
乳頭がんにゅうとうがん 甲状腺がんで最も多いタイプ(全体の約85%)。進行が非常にゆっくりで、経過は良好
濾胞がんろほうがん 乳頭がんの次に多いタイプです。こちらも比較的、経過は良好です。
髄様がんずいようがん まれなタイプ。約25%は遺伝性で、家族歴がある場合は注意が必要(MEN2症候群との関連)
未分化がん 全体の1〜2%と非常に珍しいタイプです。進行が早く、注意深く治療を進める必要があります。

乳頭がん・濾胞がんはステージI〜III期の10年生存率が96%以上と、他のがんと比べて極めて良好な見通しが確認されています。甲状腺がんの治療を終えた後も、再発を防ぐためにホルモンを調整する治療(TSH抑制療法など)を長く続けていく必要があります。

checkpoint

予後とは?

その病気が今後どのように進んでいくかという見通しを示す言葉です。治るのか・長く続くのかといった将来の経過についての判断を指します。症状・進行度・体の状態・治療効果などを総合して考えますが、あくまで現時点での見通しであり、お一人おひとりの状況によって異なります。

甲状腺疾患

甲状腺がんの原因とリスク要因

甲状腺がんがなぜ発生するのか、すべての原因が解明されているわけではありませんが、発症しやすさに関わる主なリスク要因は以下のとおりです。

放射線の影響

特に子どもの頃に首の周りへ放射線治療を受けた経験がある場合、リスクの一つとされています。

遺伝や家族の病歴

家族に甲状腺がんの方がいる場合や、特定の遺伝性疾患(MEN2症候群など)がある場合は注意が必要です。特に髄様がんは遺伝性の割合が高く、ご家族での検査が推奨される場合があります。

遺伝子の変化

BRAF遺伝子など、細胞の設計図の一部に変化が起きることが、がんの発症に関係していることが分かってきています。

甲状腺がんが

見つかるきっかけ

初期の甲状腺がんは痛みなどの自覚症状がほとんどありません。以下のようなきっかけで発見されることが一般的です。

  • 首のしこり(結節)
    自分で首を触ってしこりに気づく、または周囲に指摘される
  • 他の疾患での画像検査
    CTやMRIを撮った際にたまたま見つかる
  • 既往症や家族歴
    家族歴や小児期の頸部被ばく歴があるなど、リスクのある方がスクリーニングを受けた場合
  • 声のかすれ(嗄声)
    風邪でもないのに声がかすれる場合、がんが声帯の神経(反回神経)に影響している可能性があります

過剰診断・過剰治療について

近年、超音波検査が広く普及したことで、その後の人生に影響を及ぼさないような小さな乳頭がん(微小乳頭がん)が多く発見されるようになりました。しかしこれにより、本来は見つけなくてもよかったほど小さながんに対して必要のない手術をしてしまう「過剰診断・過剰治療」が世界的な問題になっています。

亡くなった方の体を詳しく調べた調査(※1)によれば、甲状腺の病気だと言われたことがなかった方の約11.2%に小さながんが見つかりましたが、この割合は1970年代からほとんど変わっていません。昔から多くの方が「自分でも気づかないほど小さながん」を持っていても、何の影響もなく天寿を全うされていたことを意味します。

checkpoint

特に気になる症状がない場合、一律の超音波によるがん検診を積極的に推奨する根拠は現時点では不十分とされています。ただし「首にしこりがある」「声がかすれる」といった具体的な症状がある場合は、様子を見ずに専門医を受診してください。

甲状腺がん

診断のための検査について

  • 1.血液検査

    甲状腺刺激ホルモン(TSH)・遊離サイロキシン(FT4)を測定し、甲状腺の働きのバランスを確認します。髄様がんが疑われる場合はカルシトニン・CEAなどの腫瘍マーカーを追加することがあります。

  • 2.超音波(エコー)検査

    首に機械を当てるだけの、痛みも被ばくもない検査です。しこりの大きさ・形・性状、リンパ節の腫れの有無を詳しく観察し、良性・悪性の鑑別を行います。

checkpoint

より詳しい検査が必要な場合

当院では針を刺して細胞を採る検査(穿刺吸引細胞診)や遺伝子検査は実施していません。詳しい診断が必要な場合や悪性の疑いが強い場合には、速やかに甲状腺専門の高度医療機関(専門病院・大学病院など)へご紹介します。

甲状腺疾患

甲状腺がんの治療法

甲状腺がんの治療の基本は手術による切除です。がんの種類・進行度・リスク分類に応じて、以下の治療を組み合わせることがあります。

放射性ヨウ素(アイソトープ)治療

手術後に残ったがん細胞を内側から治療する方法。主に乳頭がん・濾胞がんの術後に用いられます。

TSH抑制療法

甲状腺がんの一部は甲状腺刺激ホルモン(TSH)によって増殖が促されるため、ホルモン薬でTSHを低く抑える治療です。術後の再発予防として長期間継続することがあります。

薬物療法

放射性ヨウ素治療に反応しない進行がんや、未分化がんなどに用いられます。

checkpoint

当院の役割

当院では手術・放射線治療は実施できません。診断が確定した後は、治療に最適な高度医療機関へ責任を持ってご紹介します。手術後の経過観察・体調管理については、再び当院でサポートします。

積極的経過観察という選択肢

「がんが見つかったのに、手術をしなくて大丈夫なの?」と不安に思われるかもしれません。しかし、成人のごく小さな微小乳頭がん(最大径1cm以下)については、すぐに手術をせず定期的に様子を見る「積極的経過観察」が推奨されるケースが多くなっています。

すぐに手術した場合と経過観察した場合を比較しても、生存率や再発率に差がないことが証明されています。むしろ手術を避けることで、声を出す神経の麻痺・ホルモンバランスの乱れといった治療によるリスクを防げるという考え方です。

放置するわけではありません。定期的な検査でわずかな変化も見逃さない体制で見守りますので、ご安心ください。

積極的経過観察という選択肢

あなたらしく過ごすために

MMIの影響が最も出やすい妊娠5〜10週は、妊娠に気づく前の期間と重なることがあります。バセドウ病の治療中で妊娠を希望している方は、妊娠前に主治医へ相談し、あらかじめ薬の変更・減量・または手術治療の検討を行っておくことが強く推奨されます。

出典:一般社団法人 日本内分泌外科学会 甲状腺腫瘍診療ガイドライン2024より
https://jaes.umin.jp/info/guidelines_guideline2024.html

さいたま大宮糖尿病相談室

当院での診療について

  • 予約優先制
    待ち時間を
    最小限に

  • 最短当日に
    結果が出る
    検査体制

  • 管理栄養士
    による
    栄養相談

  • 合併症
    フォロー
    まで
    一貫対応

当院では血液検査・超音波検査を行い、甲状腺がんの可能性が高いと判断した場合、より精密な検査を行える医療機関をご紹介させていただいております。治療が終了し術後のフォローアップなどは当院にご相談いただければと思います。

くびにしこりがある、声がかすれるなどの症状がありましたらまずは当院に来院し相談してください。患者さん一人ひとりに寄り添った対応で診察させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

里村医院の診療体制

ご予約・お問い合わせ

お電話でのご予約・お問い合わせ

ネット予約なら24時間かんたん受付