bubbling
トイレで自分の尿を見た際、ビールのような白くきめ細かい泡が消えずに残る場合、それは単なる水流の勢いではなく、尿中にたんぱく質が漏れ出ている可能性があります。
健康な人の尿にも多少の泡立ちは見られますが、通常はすぐに消えます。しかし、尿に多量のたんぱく質が含まれると、界面活性作用(石鹸のように表面張力を低下させる作用)が働き、粘り気のある泡が発生します。これが蛋白尿と呼ばれる状態です。
尿が普段より強く泡立つ場合、尿の中にたんぱくが漏れ出ている可能性があります。腎臓は血液をろ過する働きを担っていますが、その機能が弱まると、本来尿に出てこないはずのたんぱくが尿に混じるようになります。これは腎臓に負担がかかっている数少ないSOSサインの一つです。特に糖尿病が疑われる方では、放置することは極めて危険で早期の受診が重要です。

尿が泡立つ原因の
尿たんぱくが出る仕組みと危険性腎臓には糸球体(しきゅうたい)という、血液中の老廃物をろ過して尿を作るフィルターのような構造があり、正常であればたんぱくのような大きな分子は通りません。
しかし、糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、腎臓の細い血管に負担が積み重なり、このフィルターが壊れやすくなります。その結果、本来漏れるはずのないたんぱく質が尿中に漏れ出します。これが蛋白尿の正体です。
尿たんぱくは腎臓病の初期に現れる典型的な変化であり、早期に対処しなければ徐々に腎機能が低下します。
糖尿病のよくある症状
糖尿病性腎症との関係糖尿病の合併症の一つである糖尿病性腎症(糖尿病性腎臓病)は、進行度によってステージが分かれています。
糖尿病性腎症は、高血糖によって腎臓の血管が痛み、少しずつ働きが弱っていく病気です。
尿が泡立つと目で見て分かるレベルの蛋白尿が出ている場合、すでに第3ステージまで進行している可能性が高く、定期的に蛋白尿が出始めると、腎機能の低下を食い止めることはできても、完全に元の状態に戻すことは医学的に非常に困難になり、そのまま進行すれば腎不全に至る可能性があり、人工透析が必要となるリスクも高まります。尿が泡立つという変化は、この腎症の初期段階で起こり得るものです。
第2ステージの微量アルブミン尿は、普通の尿の色をしており、泡立ってもすぐに消え、漏れ出ているタンパク質(アルブミン)の量がごくわずかであるため、見た目では判断しにくいですが、適切な治療により正常な状態に戻せる可能性があります。
「見た目が普通だからといって大丈夫」「忙しいから、検査はまた今度」とは思わず、定期的な健診で未来の自分を守りましょう。
尿たんぱくや尿の泡立ちをそのままにすると、腎臓のはたらきがゆっくりと弱り、体調にさまざまな悪影響が出ます。初期は自覚しにくいため、早期の検査で異常を見つけることが重要です。
現在、日本において新たに人工透析が必要となる原因の第1位は「糖尿病性腎症」であり、全体の38.7%を占めています。
腎機能の低下が進むと、体内の老廃物を十分に外へ排出できなくなり、全身の調子が急に悪化することがあります。さらに悪化すると、腎臓がほとんど働かなくなる末期腎不全へ進行し、この段階では人工透析(週3回、1回4時間の通院治療)や腎移植といった治療が必要になります。
腎臓の血管が傷ついているということは、全身の血管にも同じように負担がかかっている可能性を示しています。そのため、心臓や脳の血管にも悪影響が及びやすく、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な病気につながる危険も高まります。
参考:日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2022年12月31日現在)」 より
透析導入患者の原疾患の第1位は糖尿病性腎症であり、全体の38.7%を占める。
糖尿病のよくある症状
尿検査で早期発見する方法一般的に知られる尿の泡立ちは、ある程度症状が進行してから現れるサインであることが多く、初期段階では見た目に変化がありません。腎臓を守るために最も重要なのは、まだ泡立ちもなく、自覚症状もない段階で、肉眼では見えないレベルの微量なたんぱく(微量アルブミン)の漏れを見つけることです。
これは、医療機関で行う精密な尿検査でしか発見することができません。検査自体は痛みもなく短時間で終わります。また、これらの検査は単に異常の有無を見るだけでなく、腎臓への負担がどの程度かかっているかを数値として可視化できる点も大きなメリットです。ごく初期の段階で見つけることができれば、薬の調整や生活習慣の改善だけで腎機能を守れる可能性が格段に高まります。
| 尿定性検査 | 尿試験紙を用いて蛋白の有無(-、+、2+など)を簡易的に調べる検査。 |
|---|---|
| 尿中アルブミン検査 | 尿定性検査では検出できないごく微量の漏出を数値化する検査。早期発見に不可欠です。 |
| 尿中アルブミン/クレアチニン比(ACR) | 尿の濃さに関わらず、正確な蛋白漏出量を評価する指標。 |
糖尿病のよくある症状
生活習慣と腎臓を守るポイント塩分の摂りすぎは血圧を上げ、糸球体内圧(腎臓のフィルターにかかる圧力)を高めて腎臓を直接傷つけます。そのため1日に接種する塩分の量を1日6g未満を目標としましょう。
高血圧は腎臓の最大の敵です。上が130mmHg未満、下が80mmHg未満を目指して管理します。
睡眠不足や過度なストレスは血糖値を乱し、腎臓への負担を強めることがあります。また市販の痛み止めを頻繁に使用すると腎臓に負担がかかるため、独自の判断で薬を服用し続けることは避けるべきです。生活全体を整えることで腎臓の負担を軽減し、早期の段階で進行を止めることができます。
これらを自己流で行うには限界があります。尿が泡立つという症状が出ている場合、すでに食事療法や運動療法だけでは対応できない段階の可能性があります。腎臓内科専門医による正確な診断と、腎臓を守るための薬剤(SGLT2阻害薬やミネラルコルチコイド受容体拮抗薬など)の適応を検討する段階です。
手遅れになる前に、まずは専門的な検査を受診しましょう。
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里村医院(さいたま大宮糖尿病相談室)では、日本糖尿病学会 糖尿病専門医が、一人ひとりの生活習慣や体質に合わせたオーダーメイドの治療を行っています。
予防は治療に勝るという理念のもと、食事療法・運動療法・薬物療法を組み合わせ、糖尿病とともに“健やかに生きる”ための診療を提供しています。 糖尿病は静かに進行しますが、早期に治療を始めれば合併症を防ぐことができる病気です。「少し気になるけれど大丈夫だろう」と思わず、気づいたその時点で検査を受けることが大切です。

「健康診断で異常を指摘された」「通院を迷っている」そんな方も、どうぞお気軽にご相談ください。里村医院では、専門医による診察と院内迅速検査により、早期の糖尿病発見と、生活習慣の改善サポートを行っています。スタッフ一同、丁寧な診察を心掛けておりますので、ぜひ当院へご来院ください。
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