Blood Glucose & HbA1c
糖尿病の診断や経過観察でよく耳にする血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)。どちらも血糖の状態を示す指標ですが、測っている意味や期間が異なります。
血糖値はその時の血液中の糖の濃度を、HbA1cは過去1〜2か月の平均的な血糖の状態を反映しています。この2つを組み合わせることで、糖尿病の進行やコントロール状態を正確に把握することができます。

血糖の状態を示す
血糖値とHbA1cの違いとは血糖値はその瞬間の今の状態を、HbA1cはこれまでの推移を示す値です。たとえば、前日の食事やストレス、体調によって血糖値は上下しますが、HbA1cは一時的な変動に左右されにくく、全体の平均的な血糖コントロールを評価できます。
血糖値が一見正常でも、HbA1cが高ければ平均的に血糖が高い時期が続いていたということになります。そのため、どちらか一方だけでなく両方の数値を見て判断することが大切です。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度を数値化したもので、主にmg/dLで表されます。ブドウ糖は体のエネルギー源として欠かせませんが、量が多すぎると血管にダメージを与えます。血糖値は食事・運動・ストレス・薬の影響などで1日の中でも変動するため、次の2つの測定タイミングで評価されます。
| 空腹時血糖値 | 食後8時間以上あけて測定(基準値:100mg/dL未満) |
|---|---|
| 随時血糖値 | 食事のタイミングに関係なく測定(200mg/dL以上で糖尿病が強く疑われる) |
血糖値はその瞬間の状態を示すため、日によって変動することを理解しておくことが大切です。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンとブドウ糖が結合した割合を示す数値です。赤血球の寿命が約120日であることから、過去1〜2か月の平均的な血糖状態を反映します。
一時的な血糖の上下に影響されにくく、長期的なコントロールの指標として最も重視されます。
| 基準値 (正常範囲) | 4.6〜6.2%(日本糖尿病学会基準) |
|---|---|
| 糖尿病が 疑われる値 | 6.5%以上 |
HbA1cが高いほど、網膜症・腎症・神経障害などの合併症リスクが上昇するため、定期的に数値を確認し、変化を早めに把握することが重要です。
| 項目 | 血糖値 | HbA1c |
|---|---|---|
| 測定の 目的 | 現在の血糖の状態を調べる | 過去1〜2か月の平均的な血糖状態を評価する |
| 反映する 期間 | 数時間〜1日の変動を反映 | 約1〜2か月間の血糖コントロールを反映 |
| 主な測定 タイミング |
空腹時・随時・食後2時間など | 定期検査(1〜3か月ごと)で測定 |
| 変動の しやすさ | 食事・運動・ストレス・睡眠などにより大きく変動 | 一時的な変動の影響を受けにくい |
| 主な 基準値 | 空腹時100mg/dL未満 随時200mg/dL未満 |
6.0%未満が正常 6.5%以上で糖尿病が疑われる |
| 診断・管理での役割 | 瞬間的な高血糖・低血糖を把握 | 長期的なコントロール状況を確認し治療方針を判断 |
| 注意点 | 体調や食事で変化しやすいため、1回の数値で判断しない | 貧血・腎疾患などで実際より低く出ることがある |
血糖値とHbA1cを
あわせて見る理由血糖値とHbA1cは、それぞれ異なる時間軸を反映する指標です。この2つを組み合わせて評価することで、一時的に上がったのかまたは慢性的に高いのかを見極められます。
例えば、健康診断で血糖値が正常でもHbA1cが高ければ、すでに糖尿病が進行している可能性があります。逆に、血糖値が一時的に高くてもHbA1cが安定していれば、ストレスや体調変化など一過性の影響と判断できることもあります。
正常〜糖尿病域の比較
糖尿病と診断される基準値| 指標 | 正常域 | 境界域(要注意) | 糖尿病域 |
|---|---|---|---|
| 空腹時血糖値 | 100mg/dL未満 | 100〜125mg/dL | 126mg/dL以上 |
| 75g負荷後 2時間値※ | 140mg/dL未満 | 140〜199mg/dL | 200mg/dL以上 |
| HbA1c | 6.0%未満 | 6.0〜6.4% | 6.5%以上 |
75g負荷後2時間値とは、空腹の状態で75gの糖を飲み、2時間後に測定した血糖値のことです。主に糖尿病かどうかを診断するために行う検査で、通常の外来診療で毎回測定するものではありません。当院では実施しておりませんが、必要に応じて専門医療機関と連携して行います。
日本糖尿病学会ガイドライン準拠
正常域
血糖値・HbA1cともに基準範囲内で、糖代謝が正常に保たれている状態。生活習慣に大きな問題はなく、予防意識の維持が大切です。境界域(要注意)
血糖値やHbA1cがやや高く、糖尿病予備群といえる段階。放置すると発症リスクが高まるため、生活改善や定期検査が重要です。糖尿病域
血糖値やHbA1cが診断基準を超え、糖尿病が強く疑われる状態。早期の治療と継続的な管理により、合併症を防ぐことができます。境界域(いわゆる予備軍)の段階で生活改善を始めることで、発症を大幅に防ぐことができます。特に家族に糖尿病がある方、肥満や高血圧・脂質異常症を伴う方は、定期的な検査を心がけましょう。
糖尿病専門医
定期的な検査で状態を把握しましょう糖尿病は、症状がほとんどないまま静かに進行していく病気です。前回とあまり変わっていないから大丈夫と思っていても、実際にはごくわずかな数値の上昇が、将来的な合併症のリスクを高めていることがあります。
そのため、血糖値やHbA1cを定期的に確認することがとても大切です。これらの数値を定期的に追うことで、治療の効果や生活習慣の見直しがうまくいっているかを客観的に判断できます。
また、血糖やHbA1cだけでなく、腎臓の働きをみる尿検査や血液検査、目の奥(網膜)を調べる眼底検査、動脈硬化の進行を調べる血管検査などをあわせて行うことで、体全体の状態を総合的に把握できます。
こうした定期的なチェックを続けることで、合併症を早期に発見・予防し、長く健康を保つことができます。気になる症状や数値の変化がある場合は、自己判断せず、早めに医師へご相談ください。

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里村医院(さいたま大宮糖尿病相談室)では、日本糖尿病学会 糖尿病専門医が、一人ひとりの生活習慣や体質に合わせたオーダーメイドの治療を行っています。
予防は治療に勝るという理念のもと、食事療法・運動療法・薬物療法を組み合わせ、糖尿病とともに“健やかに生きる”ための診療を提供しています。 糖尿病は静かに進行しますが、早期に治療を始めれば合併症を防ぐことができる病気です。「少し気になるけれど大丈夫だろう」と思わず、気づいたその時点で検査を受けることが大切です。

「健康診断で異常を指摘された」「通院を迷っている」そんな方も、どうぞお気軽にご相談ください。里村医院では、専門医による診察と院内迅速検査により、早期の糖尿病発見と、生活習慣の改善サポートを行っています。スタッフ一同、丁寧な診察を心掛けておりますので、ぜひ当院へご来院ください。
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