夏なのにセーターを着る
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こんな症状みかけませんか?
- 真夏に分厚いセーターを着る
- パジャマで外に出かける
などの症状を認めることがあります。
何故服装を間違えるのか
これは認知症の中核症状の「見当識障害」が原因です。
見当識とは現在の年月や時刻、自分がどこにいるのかなど基本的は状況を把握することですが、認知症になるとそれが障害されます。今回の場合、季節や時間が分からなくなる「時間の見当識障害」となります。
- 対応としては、夏にセーターを着ないように、セーターを見えない場所にしまっておく、夏に薄い洋服を着てもらいやすくするために、ボタンなどが少なく着脱がしやすい洋服を目につく場所に置くなどの対応で防ぐことができます。
本人は真夏にセーターを着ることがおかしいことだと認識していません。着るのになれているセーターを着ることをとがめられることに疑問をいだいており、それがエスカレートすると関係性が悪化するという事態になりかねません。
真夏にセーターを着る行為を起こす気持ちを理解すれば、お互い疲弊しなくてすむことができます。
高齢化社会と認知症との
将来的な向き合い方について
里村医院では投薬による治療と並行して、「認知症者が起こす行動の裏側にある気持ち」も
認知症を介護するご家族に伝えています。
投薬による治療を行っても残念ながら認知症は必ず進行していきます。
進行しても認知症を介護するご家族が認知症の気持ちを理解し寄り添うことができれば、
住み慣れた地域で認知症者は住み続けることができます。
そのような治療も認知症診療だと里村医院では考えています。認知症介護は一人では難しいものです。
一人で悩むのではなく、様々なサポートを受けて認知症者は地域で暮らしていけます。
里村医院では医療面での認知症サポートを行っています。
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