散歩に行って帰ってこれない
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こんな症状みかけませんか?
- 一人で近所のスーパーに買い物に行き、道に迷い遠方で発見される
- 夏の暑い日に遠方まで歩いて行ってしまい、熱中症になり救急搬送される
これは認知症の周辺症状の「徘徊」です。
どうして迷子になるのか
迷子になる原因として、アルツハイマー型認知症の場合、脳の頭頂葉という部分が萎縮してきます。頭頂葉は体の感覚や空間の把握を司る部位になります。そこが障害されると、通いなれた道で迷子になる、運転時に車体の感覚が低下し車をこするなどの症状が出てきます。
対応としては、一人で外出しないようにデイサービスに通ってもらい周囲に監視の目がある環境にしたり、夜間外出しないように睡眠薬などの処方をして睡眠リズムを整えるなどの対応があります。どうしても外出してしまうならGPSを洋服に装着するなどの対応も検討すべきです。車をこするだけでなく人身事故を起こしたら大変です。昨今では高齢者が高速道路を逆走したり、アクセルとブレーキを踏み間違えて家に車ごと突っ込んでしまうなどのニュースは少なくありません。
平成29年度からは75歳の高齢者は免許更新時の講習予備検査に加えて違反があった時は臨時の検査が義務付けられています。
ですが運転免許を返納した場合、交通手段が自動車しかない地域では外出の機会が減り、家に引きこもり認知機能低下が進行するという側面もあります。 これに関しては自治体ごとに対策をして免許返納した人にはタクシー割引を発行するなどの体制作りも重要になってくると思います。
いかに認知症者が抱える問題を個人の問題にせず、認知症者が抱える問題を社会全体で支えていく仕組みが重要になってくると思います。
高齢化社会と認知症との
将来的な向き合い方について
里村医院では投薬による治療と並行して、「認知症者が起こす行動の裏側にある理由」も
認知症を介護するご家族に伝えています。
投薬による治療を行っても残念ながら認知症は必ず進行していきます。
進行しても認知症を介護するご家族が認知症の気持ちを理解し寄り添うことができれば、
住み慣れた地域で認知症者は住み続けることができます。
そのような治療も認知症診療だと里村医院では考えています。認知症介護は一人では難しいものです。
一人で悩むのではなく、様々なサポートを受けて認知症者は地域で暮らしていけます。
里村医院では医療面での認知症サポートを行っています。
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