信号が赤なのに、横断歩道を渡る
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こんな症状みかけませんか?
横断歩道を徒歩で渡るためには、青信号で渡り赤信号では止まる、子供でも知っていることなのに、赤信号で歩道を渡る、信号のない道路で横断する(乱横断といます)。
このようなケースを街中で見たことはないでしょうか。これは認知症の中核症状の「理解・判断力障害」が原因の可能性があります。
なぜ赤信号でも横断してしまうのか
人は赤信号では止まるという知識を得てから、
それを理解し赤信号だと認識したら止まるという一連の作業を無意識に行っています。
それが認知症になると、赤信号では止まるという知識は残っていても、
今が赤信号だという認識ができなくなり歩行してしまいます。
乱横断に関しても、車が行きかう道路を渡ったら危ないという認識ができず、
自分が渡りたいという気持ちだけで渡ってしまうことになります。
赤信号で渡る人や乱横断する人を見かけたり、自分の家族が行っていたら、説得や注意をしても理解力・判断力が低下しているので、効果は少ないことをふまえて、「私と一緒に(青信号で)渡りましょう」と認知症者が道路を乱横断するかもしれないと思って前方に注意しながら運転をするなどの対応が必要です(そのために法定速度が定められています)。
高齢化社会と認知症との
将来的な向き合い方について
里村医院では投薬による治療と並行して、「認知症者が起こす行動の裏側にある理由」も
認知症を介護するご家族に伝えています。
投薬による治療を行っても残念ながら認知症は必ず進行していきます。
進行しても認知症を介護するご家族が認知症の気持ちを理解し寄り添うことができれば、
住み慣れた地域で認知症者は住み続けることができます。
そのような治療も認知症診療だと里村医院では考えています。認知症介護は一人では難しいものです。
一人で悩むのではなく、様々なサポートを受けて認知症者は地域で暮らしていけます。
里村医院では医療面での認知症サポートを行っています。
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