認知症の検査・治療 | 里村医院

認知症の検査・治療

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認知症の検査・治療

認知症のチェックテスト

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あなたの認知症危険度をチェックしてみましょう。

下の質問の各項目についてあてはまる所にチェックをし、「診断する」ボタンをクリックして下さい。

本チェックリストは、あなたが認知症の疑いがあるかどうかを確かめるためのものです。

受診する際に、現在の症状を記録して持っていくと、診察の参考になります。

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このチェックシートは、医師に相談する際に、症状を的確に伝えるためのものです。診断結果をあらわすものではありません。 結果の如何にかかわらず不安がある場合には、当院にご相談下さい。

重症度による使い分け

認知症の診断には、様々な方法があります。以下に代表的な方法をいくつか紹介します。

  • 軽度

    軽度認知症

    コリンエステラーゼ阻害薬をどれか1つ投与します。効果が乏しかったり副反応で継続できないときは別のコリンエステラーゼ阻害薬に変更します。
  • 中等度

    中等度認知症

    コリンエステラーゼ阻害薬のどれか1つに加え、NMDA受容体拮抗薬のメマンチンを投与します。
  • 高度

    高度認知症

    ドネペジル(塩酸塩)増量あるいはメマンチンまたは両者を併用投与します。

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里村医院ではこれらの5種類の薬剤を認知症専門医が、症状や状態をしっかり把握して使い分けをします

認知症の検査・診断

認知症の検査・診断には、様々な方法があります。以下に代表的な方法をいくつか紹介します。

診察や問診による診断

症状や身体検査診断

認知症の症状は、記憶力の低下、言語障害、
空間認識障害、判断力の低下などがあります。
医師は、患者への診察や問診から認知症の可能性を判断します。

脳画像検査による診断

脳画像検査診断

脳画像検査には、MRI(Magnetic Resonance Imaging)やCT(Computed Tomography)があります。これらの検査では、脳の形態や機能を詳しく調べることができます。認知症の患者では、脳の萎縮などを認めることがあります。

神経心理学的検査による診断

神経心理学的検査診断

神経心理学的検査には、患者の認知機能や行動機能を評価するための様々な検査があります。例えば、記憶力や言語能力を測定するテストや、判断力や計算能力を測定するテストなどがあります。

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これらの検査を組み合わせることで、認知症の診断を行うことができます。ただし、初期段階では、症状が軽度であることが多く、診断が難しい場合があります。そのため、定期的な健康診断や認知機能のチェックが重要です。

認知症のお薬について

認知症の中で最も多い疾患のアルツハイマー型認知症について使用できる5種類について解説します。
進行度や周辺症状に応じて薬の使い方が異なります。二種類の薬の併用や、他の脳機能改善薬、漢方との組み合わせなど選択肢は多様です。

アルツハイマー型認知症治療薬

認知症治療薬一覧表
製品名 アリセプト アリドネ レミニール リバスタッチ、
イクセロンパッチ
メマリー
一般名 ドネペジル塩酸塩 ドネペジル ガランタミン リバスチグミン メマンチン
作用機序 コリンエステラーゼ阻害薬(ChE阻害薬) NMDA阻害薬
適応 軽度~高度 軽度~高度 軽度~中等度 軽度~中等度 中等度~重度
剤形 錠剤、OD錠、
細粒、ゼリー、
ドライシロップ
貼付剤 錠剤、OD錠、
内用液
貼付剤 錠剤、OD錠、
シロップ
用法
用量

軽度~中等度

1日1回5㎎

(3㎎で開始)

高度

1日1回10㎎

軽度~中等度

27.5㎎

高度

27.5㎎を4週間以上
使用したあとに
55㎎まで増量に
対応する。
1日2回8㎎から
開始し漸増(4週毎)
最大24㎎
1日1回4.5㎎から
開始し漸増(4週毎)

(9mgから開始も可)

1日1回5㎎から
開始し漸増(週毎)
副作用 悪心、嘔吐、下痢 悪心、嘔吐、下痢 悪心、嘔吐 皮膚症状 めまい、頭痛、
便秘、傾眠

コリンエステラーゼ阻害薬

アルツハイマー型認知症の記憶障害の原因として、脳内にあるアセチルコリンという神経伝雑物質の減少があります。

  • ドネペジル塩酸塩(アリセプト)/ 内服薬、1日1回

    ドネペジル塩酸塩はアセチルコリンを増やす働きがあります。認知症の早い段階で内服を開始すればより長い間症状の進行を遅らせることができます。アリドネとともに軽度から高度まですべてのアルツハイマー型認知症の段階で使用することができます。

  • ドネペジル(アリドネ)/ 貼り薬、1日1枚

    軽度から中等度では低用量で使用し、高度では高用量を投与します。NMDA受容体阻害薬と併用することができます。

  • ガランタミン(レミニール)/ 内服薬、1日2回

    神経伝達物質のアセチルコリンを増やす働き以外に、脳内の異常タンパクを除去する作用を強くしたり、アセチルコリンの取り込み部位(受容体)を大きくしたり、アセチルコリンをたくさん出すように働きかけたり、生理的な神経伝達物質を活性化させる作用などがあります。

    このような作用で意欲低下や抑うつ傾向、怒りっぽい性格を改善するなど多くの症状改善効果があります。軽度から中等度のアルツハイマー型認知症に使用することができます。

  • リバスチグミン(リバスタッチ、イクセロンパッチ)/ 貼り薬、1日1枚

    記憶障害に関係する神経伝達物質はアセチルコリンのほかにブチリルコリンがあります。リバスチグミンはアセチルコリンだけではなく、ブチリルコリンにも作用して効果を発揮します。

    貼り薬なので、貼ってあるか見て確認できる点や飲み薬ではないので、消化器系の副作用が出にくいというメリットがあります。軽度から中等度のアルツハイマー型認知症で使用することができます。

NMDA受容体拮抗薬

興奮性アミノ酸といわれるグルタミン酸を減らす作用をもつメマンチンもアルツハイマー型認知症に適応があります。

  • メマンチン(メマリー)/ 1日1回

    効果として認知機能の改善に加えて、怒りっぽい性格変化や徘徊などの異常行動に効果があります。中等度から高度のアルツハイマー型認知症で使用することができます。また上記の4種類のコリンエステラーゼ阻害薬と併用することができます。

  • アルツハイマー型認知症新薬

    • レカネマブ(レケンビ®)/ 静脈点滴、2週間に1回、約1時間の点滴治療を18か月間

      アルツハイマー病患者の脳内に蓄積し、神経細胞を破壊するとされる「脳内アミロイドβ」を除去することを目的とした薬剤で、アルツハイマー病の原因に直接働きかけ、病気の進行自体を抑制する薬剤として、国内で初めて承認されたものです。

    治療薬とともに重要な事

    上記の5種類はとても認知症診療に効果がありますが、投与しても認知症の症状は少しずつですが進行します。ですがその進行を少しでも遅らせ、残っている生活機能で現在の生活をなるべく維持させることが重要であると考えています。

    飲み薬や貼り薬を漫然と使っているだけでは認知症診療はできないと思います。お薬を使いながら認知症者が起こす行動の原因を家族が理解でき、それを支えるサポート体制があって認知症診療が出来ると里村医院では考えています。

    認知症の介護は一人では難しく多くのサポートが必要になってきます。そういった認知症に対して医療面でのサポートを里村医院では行っております。

    サプリメントのご紹介

    保険適応外ではありますが、日本認知症予防学会が推奨しているサプリメントがあります。

    日本認知症予防学会が認めた認知症予防のサプリメント

    フェルガード100M

    6,000円(60包)1日2包を目安に服用

    認知症を発症する原因の一つとしてアミロイドβという異常なたんぱく質が脳内に蓄積し、脳細胞の損傷や神経伝達物質の減少が起こり、脳全体が萎縮することが考えられています。

    フェルガード100Mは、有害な活性酸素を除去する抗酸化作用や慢性的な炎症を抑える抗炎症作用があるポリフェノールの一種の『フェルラ酸』が主成分となり、記憶を司る海馬でのアミロイドβの沈着が抑えられたとの報告があります(マウスの研究)。

    フェルラ酸を内服することによって、認知症移行への予防効果が考えられます。

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