認知症患者のご家族の対応
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自分の親が認知症かもと感じたら
元気でしっかりしていた家族が「同じことを何度も聞く」「料理の手順を間違える」「冷蔵庫内に同じ食材がたくさんある」などの症状を認めたら「まさか自分の親が、、、いや認知症であるはずがない」と考えると思います。
焦り悩み誰にも相談できないと思い悩むことがあるかもしれません。その間にも認知症の症状がエスカレートして、ついきつい言い方になってしまいがちです。このような認知症のご家族の気持ちの変化を4つのステップに分けることができます。
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リスクが高い人の特徴
認知症のリスクが高い人の特徴は以下のようになります。
- 第1ステップ
とまどい・否定
- 異常な行動にとまどい、否定しようとする
- 他の家族にすら打ち明けられない
まず「まさか自分の親が、、、いや認知症であるはずがない」ととまどい、否定が始まる時期です。
- 第2ステップ
混乱・怒り・拒絶
- 認知症への理解の不十分さからどう対応していいか分からず
混乱し、ささいなことに腹を立てたり叱ったりする。
精神的にもっともつらい時期です。
精神的に疲労困憊し「もう顔も見たくない」と拒絶することがあります。
一人で抱え込まずに医療や介護に相談するべき時期です。- 認知症への理解の不十分さからどう対応していいか分からず
- 第3ステップ
割り切り
- 怒ったり、イライラしてもメリットはないと思い始め
割り切ることが出来る時期です。 - 症状は進行しますが、家族の精神的な負担は軽くなります。
認知症への理解が深まり、周囲のサポートも受けられてくると介護を行っていける自信がでてきます。ただし認知症が進行し新たな症状が出てきたときに、第2ステップに戻ることあります。いかに第2ステップに戻らせないかが大事になってきます。
- 怒ったり、イライラしてもメリットはないと思い始め
- 第4ステップ
受容
- 認知症への理解が深まり、
考えなくても気持ちが分かるようになる。 - 「認知症」が悪いのであって、「認知症症状がある人」が悪い
わけではないことを理解でき、その人のあるがままを
受け入れられるようになる。
ここまでくると、精神的な負担は感じることなく生活できるようになります。
- 認知症への理解が深まり、
認知症介護をしている家族の気持ちはこのような変化をたどることが知られています。
自分だけイライラしたり、きつい言い方をしてしまうかと悩む必要はありません。
認知症介護をしている家族はだれしもこのような気持ちの変化をたどることが多いのです。
大事なことはいかに第2ステップから第3ステップに進むかです。
当院は家族の精神的なケアも含めた認知症診療を心がけています。
家族で取り組む認知症予防
適切な生活習慣や予防策を取り入れることで、認知症の発症を遅らせたり、リスクを軽減することが出来ます。
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